LOVE LOVE WINEMEN i
TOPへ
感動のワイン
コラムdeらぶ
感動したワインのリスト
【感動のワイン】


2005.12.31
CH.オーブリオン1994年(ペサック・レオニャン)

 赤土色でエッジはまだまだ健全。澱は多め。
 「偉大なワイン」という表現はいかにもという感じであまり好まないのですが、改めてオーブリオンには感嘆のため息とともにこの形容が思い浮かびます。新鮮なプルーンの香りとプルーンの皮のしっとり感。清々しい香りとニュアンス。口に含んだ果実は、酸っぱくないが甘くもないもぎたてのブルーベリーといった感じですが、噛み締めると輪郭を取り戻し、煙たいタンニンと一緒に口中にじゅわっと染み渡ります。見事な起承転結で美味いです。

 抜栓から1時間ほどたつと、スモーキーな煙のニュアンスが際立ち、もうニュアンスではなく煙そのものの味に変化します。口中に残るそれもスモークチーズを食べた後のようにいつまでも離れません。察するにまだ15年は美味しく飲めるはずです。

 このクラスのワインなら美味くて当然という声もありますが、確かに美味く、印象深いワインだったことを書き添えます。


2005.12.28
シラー・ル・サンケ2003年(ヴァンド・ペイ・オック)

 いや驚きました。「絹のようにやさしい果実のやわらかさ」に出会いました。シラー種のワインと知っていたので、一口めの味を自然とイメージして臨んでいたのかもしれませんが、この味わいには驚きました。青臭さというか、スパイシーさというかシラー独特の突出するニュアンスがうまく味わいに溶け込んで気になりません。
 研ぎ澄ましてシラーを追えば、ニュアンスは見つかりますが、自然には感じさせない造りが見事です。この柔らかさはエレガントや優美と形容すればよいのでしょうか。
 1,000円程度で手に入るコストパフォーマンスも驚きですね。時間を追うごとに浮き立ってくるハーブのニュアンスも苦みが美味いですよ。あえて気付いたとすれば、ややポジティヴさに欠ける香り(特に抜栓時)が極上のやわらかさとの諸刃の剣なのかな・・・といったところでしょうか。
 

2005.10.30
ムール・デユ・タンドール ヴィラージュ2000年(コート・デュ・ローヌ)

 以前に1999年ものを飲んだことがあるので、その比較が楽しみでした。今回のボトルはまさにパーフェクト。煮詰めたフルーツを思わせる香りがむんむんと!味わいは果実をスパイスで漬け込んだような複雑なまろやかさ。でも決してしつこくない。アフターのタンニンはこなれていて美味く、口中で延々と広がる。会心の一本。1999年と比べて若さを感じました。


2005.1.30
CH.クリマン2001年(ボルドー ソーテルヌ)

 セミヨン100%のソーテルヌ。PPは100点が付いているとのこと。そんなワインをこの値段で手に入れたのはラッキーだった。いまだ市場では見かけないクリマン2001年。
 透き通った明るいべっ甲色。緑がかった色合い。蜂蜜やトロピカルフルーツのコンポートのような香りとパイナップル缶詰汁のようなとろとろさらさら感。バニラビーンズのようなはっきりとした甘さとコクが口中に広がるが、単一的にくどい甘さでなく、やさしい高貴さを感じる爽やかなもの。時間をかけて飲んでも、若さや老練さといったものが無関係のような、不思議なみずみずしさがある。
 ねっとりこってりした、他の偉大なソーテルヌとは一線を画した、限りなく広がるような清涼感と、あふれる複雑さを持つスタイルは印象的。


2004.5.5
CH.ラヴィル・オーブリオン1989年(ボルドー ペサック・レオニャン)

 今日はこどもの日。連休中続いていた小雨が今日も降る中、午前中から早々と乾杯しました。15年の熟成を経た白ワインは、抜栓直後から素敵といえる香りが強く広がります。メロンを切ったときに香る甘い『すぅー』っとした香り、青リンゴの香り、焚き火の煙のような香りもある。口に含んだ瞬間から味が七色に変化するように舌に訴えかけてきて(ほろ苦(樽)→フレッシュな酸→メロンの皮のほのかな甘さ→クリーミーな煙といったニュアンス)、喉を通り過ぎると分厚い、ほろ苦い独特のコクが口中に残り、またメロン系のほろ苦さ(これが蝋のニュアンスか!?)の余韻へと続く。アルコールは高く感じ、とろみがある。淡い黄金黄緑色のラヴィルは見事の一言。
 とても美味しく、このワインを飲むなら、前にも後にも他のワインを飲まずに、時間をかけてじっくりつきあいたい。お昼を過ぎるまでの2時間、ほとんどその姿を変えずに五感を愉しませてくれました。


2004.4.26
CH.ラ・ミッション・オーブリオン2000年(ボルドー ペサック・レオニャン)

 今や高価になってしまったラ・ミッション2000年もの。市場で見かけても倍近い値段になってしまっているのでは。
 飲むにはまだ早いかなと思いつつも、今のラ・ミッションが知りたくて開けました。ドライフラワーのような落ち着いた香りにローストビターアーモンドの香り。落花生。今まで嗅いだことのない、コクを感じる香り。色は黒ずんだルビー。ひと口含んだだけで強烈なタンニンが口中を覆い尽くす。強烈というのは渋さではなくコクのが強さ。口に入ってきた最初から喉を通り過ぎる瞬間まで変わることのないコク。どっしりとした、まるで落花生を皮ごと(殻ごとかも)食べているようなローストしたコク。強いコクなのに飲んだあとにほのかに甘さを感じる(アプリコットのような)。酸はしっかりと感じるが強すぎることはない。ややとろみもある。
 今でもこれだけ感度できるほど美味しいが、このコクは熟成させるとどんな姿になるのか楽しみ。なかなか点数での表現は難しいが…とても感動したけど熟成後の姿を見てみたいし、欲を言えばもうすこし甘さが欲しいので満点はお預け!